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ボローニャとシチリアのあいだで2

北イタリアはボローニャ在住。イタリアで双子(2011年生)子育て中。ボローニャ時々シチリア、そして時々日本の日々

誰も知らない@Cinema Lumiere

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日曜日の夜、NOBODY KNOWSこと、誰も知らない(2004年是枝監督)を観てきました。

この日はボローニャのチェントロでカーニバルイベントがあったのですが、お昼寝せずに過ごしたビンビは(まだ2人とも昼寝する。1-2時間)、いつもより早く、夜22時前には完全に眠ってしまったので、この機会に・・・ってことで一人外出での映画観賞でした。

現在ボローニャの映画館Cinema Lumie'reではOMAGGIO A HIROKAZU KOREEDAと題し、2月5日~14日まで是枝監督の作品が上映されています。本当は一本前の「そして父になる」を観たかったのですが、日曜日の20時台は厳しく・・・

先日Little sisterを観たので、是枝監督の作品をボローニャで観るのは2回目です。

感想は・・・・あらすじは書きませんが、実際起きた育児放棄事件を題材にした映画で、同じ母親として、こんな無責任な親がいていいものかとビックリすると同時に、本当に悲しく切ない気持ちにさせられる映画でした。
それぞれ父親が違う4人の子供達の生活ぶり、お金の管理から何からもうイタリア人にはたぶん理解不能ではないかと思うようなことが多々、、、^^;
(実際映画が終わった時に「Quanto strano!」と言ってる人も・・苦笑)

身勝手な自由奔放な親に対し、子供達が皆健気で、親の前で遠慮しているというか、感情を押さえて生活していて、ぶつかり合うことも殆どなく、表情一つ一つがとても切なくて悲しくて、淡々としていて・・・
討議好き、なんでも話合ったり、ぶつかり合ったり意見を交わしたりするのが好きなイタリア人からしたら、こういうの分からないだろうなぁ・・・。
しかし、どうしたらこんなひどい事が子供に出来るのだろう?・・と、同じ母親の立場として全く理解できなかったです。

子供には何の罪もないのに・・・
こんな事件、2度と起きて欲しくないし、ちょっと後まで引きずってしまう映画でした。
もっともっと自分の子供を大事にしていかなきゃ・・・そんな事を思わされる映画でした。
主人にあらすじ話しただけでもうNG・・・切なすぎて見れないとのこと。

ここ数年、TVドラマや映画を観たりする機会って殆どなかったけれど、観ると色々得られるもの考えさせられることも多々あり、これからは上手く時間を使ってこういう機会を増やしていきたいな・・・と思うのでした。



■Cinema Lumiere■
Via Azzo gardino 65
0512194821

Omaggio a Hirokazu Koreeda

オリジナル日本語版、イタリア語字幕(一部英語とW字幕)
Commented by francana at 2016-02-10 02:43
ミカさん、すこしご無沙汰してしまいました~
ひとりで映画館、あこがれます(笑)。先日の女子会もとてもたのしそうでしたね!
是枝監督は好きなので、「海街diary」もいつか見たいです。「誰も知らない」は未見です。つらくて見ていられないんじゃないかと思って・・・
「そして父になる」、おすすめです。泣きました(笑)。親として自分に置き換えて考えてしまうと思いますよ。
↓手作りのラザーニャ、新鮮でさぞおいしいのだろうな。トルテリー二を作る双子ちゃんたちもたのしそう。お友達が日本へ帰ってしまうの、さびしいですね。でも縁はつづきますし、ね。
Commented by Bolognamica2 at 2016-02-10 03:30
>francanaさん
こんばんは~!
ご無沙汰です~♪日本にいる時から一人で映画館に行くの結構好きなタイプだったので、なんだか久々でドキドキ嬉しかったですよ~笑。友達と観るのも勿論楽しいし、やっぱり夜外出はワクワクしますね^^

ただ22:30開始で終了したのが夜中の1時前で、映画館が近いとはいえちょっと帰りが怖かったです^^;一本前の「そして父になる」は結構沢山お客さんが入ってて、「誰も知らない」の回も人が多かったので帰宅方面にも絶対誰か歩いて帰るはず・・・と思ってたのですが、映画終了してから恒例の映画館前での感想トークに皆さん花を咲かせていたので、ワタクシ一人急ぎ足で帰りましたよー人が少ない道だったので少し怖かった(笑。

もとい、この映画は結構ヘビーです~・・・^^;いい映画だとは思うのですが、子供持つ立場としては辛かったです^^;。
「そして父になる」は本は読んだことあるのですが、映画は観てなくて絶対見たいと思ってたのです~お勧めですか!私も絶対泣いてしまう~でも見たい~笑。
(海街daiaryも上映期間が延長になったので、「そして・・」も単発じゃなくて延長の可能性あるか聞いたのですが、これは1回だけの上映と言われました。。。残念)

お友達が本帰国してしまうのは残念ですが、そうですね、これからも縁は続きますものね♬
そうそう!寂しいなぁ・・なんて思っていたら、最近偶然にもまたまた日本人の双子ママさんに出会う機会がありビックリしました。双子さんはすでに成人されていて、これまた色々アドバイス頂けそうな素敵なご婦人で・・・。
こういうご縁は本当にありがたい限りです♡日本人に会う確立自体、ボローニャは割と高い方なのですが、双子ママさんというのはなかなかいないので心強い存在になりそうです!
Commented by milletti_naoko at 2016-02-12 09:10
みかさん、とある外国語教育の教授法の本に、保育園に親が子供を迎えに行くのに、中国人のお母さんが子供を抱きしめることをしないのが、イタリアとの文化の違いと知らずに、愛情がないとか冷たいとか判断したという例が本に書かれていました。同じ本に、日本では、幼い頃から自分の感情や思いを明らかに表現することは避けるようにしつけられるという例もあって、映画や実際のつきあいを通して、そういう文化の違いが偏見や誤解なく伝わればいいのですが、お互いにそういう違いを大らかに温かく、受け止めながら意思疎通を図っていかないと、つきあも難しいのだなと改めて感じました。

日本の監督の作品が次々に取り上げられるなんて、さすがボローニャですね。こんなことが二度と起こってほしくないというのは、最近の日本を見ていると、戦争に向かって、逆走しているようで恐ろしい気がすることがあるので、同感です。
Commented by Bolognamica2 at 2016-02-15 22:52
>なおこさん
こんにちは♬
今日は雨降りのボローニャです~。そうそう、私達日本人もですが、中国人含め、アジア圏の人とヨーロッパの人の子供への愛情表現って全然違いますよねー。確かに、イタリア人からしたら私達の態度というか接し方はよそよそしいというか、冷たく感じでしょうね~。
こういう所でも文化や習慣の違いみたいなの、感じますね。
愛情表現が違うだけで、決して冷たいわけではないし、その所理解してもらえると良いのですが・・・

この映画の中でも子供達が自分の感情を押し殺している部分があって。感情を思いっきりぶつけたり、表現することに慣れていない日本人、そういうのがお得意(笑)なイタリア人・・・でもこうした文化の違いなどは、誤解されないように何事も話しあう事が大事ですね~。。。。

なおこさんの仰るように、最近の日本はちょっとおかしな方向に向かっていて、心配な面が多いです。こうした育児放棄事件も段々劣悪になっているような。。。。ほんとに、こういった事件はなくなって欲しいと思います。
by Bolognamica2 | 2016-02-10 00:18 | 趣味 | Comments(4)

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